アリス=紗良・オット ピアノリサイタル 2015
2015/08/09 21:58
5月17日、アリス=紗良・オット(Alice Sara Ott)のピアノを聴きに、軽井沢へ行ってきました。
この日の深い感動に言葉が見つからないまま、気づけば三ヶ月も経ってしまいました。
いまどんな言葉を用いても、このピアニストの演奏がいかに素晴らしかったかを伝えることができません。
まさに言葉が出ないほど圧倒的で、こんな時の言葉の偏狭さにジレンマを感じもして、そして、それは言葉など無意味だと思い知らされるような体験だったのです。
私にとって、この5月のリサイタルは突如現れた稲妻のようなものでした。
三月おいた今になって、厳かなバッハのシャコンヌや、ベートーヴェンの脈打つようなテンペスト、アンコールのショパンの雨だれ…
どれも鮮やかな音色になって思い出されます。
どれも鮮やかな音色になって思い出されます。
この日の大賀ホールは写真撮影に寛容で、終演後のサイン会は小さなフォトセッションのようでした。
私はこのとき、本人を前にして一言も会話を交わすことができませんでした。そんな私にも、彼女は素晴らしい笑顔を交えてプログラムにサインをしてくれました。
舞台にいる時は人を寄せつけない集中力があったのに、終演後は一転してイノセンスでかわいい人でした
このリサイタルツアーで観客としてホールに座れたことを幸運に思います。
チケット代以上の感動に立ち会える芸術の瞬間が、これからこの先の人生で何度訪れるでしょうか?
翌日、私がInstagramにリサイタルの写真をアップしたところ、アリス本人から「like!」のリプライがありました。嬉しかったです!
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また彼女のピアノを聴きたいです。
必ずまたどこかで聴けますように。
夢見ています。
夢見ています。