N響公演 NHK Symphony Orchestra & Alice Sara Ott concert

2015/09/13 12:09





8月23日、N響とアリス=紗良・オット共演のコンサートを聴きに福島の郡山へ行ってきました。





実は、今回のコンサートチケットは、とても大切な人からの特別な贈り物でした。

個々にお礼は申し上げましたが、あらためてこの魔法のチケットをプレゼントしてくれたA.S、そして手配をしてくださったAさま。おふたりには、心から深く感謝しています。
どうもありがとうございました。

Je te dis encore merci. 
Je n’arrive pas à trouver les mots pour te remercier.




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さて、この特別なチケットを手にしてから当日まで、とても待ち遠しい気持ちで過ごしていました。


仕事が一番忙しい時期と重なるけれど、思い切ってエスケープ。コンサートを聴いたその足で一泊してくることに決めました。
せっかくのコンサートなのに、余韻に浸る間もなくとんぼ返りして、仕事と仕事の間にこの1日を埋もれさせたくなかったから。

前日ギリギリまで仕事をしてから、翌朝スーツケースに荷物を詰め込んで出発しました。








Program

1.Egmont op.84 Overture
2.Piano Concerto No.3 c minor op.37
3.Symphony No.5 c minor op.67

Encore
Grandes ètudes de Paganini No.5 "La chasse" F.Liszt Alice Sara Ott
Andante Festivo Jean Sibelius



今回はオールベートーヴェンで、「エグモント」序曲、ピアノコンチェルト第3番、そして「運命」でした。


5月の時は圧倒的に雄弁なピアノの力を前に唖然とするしかなかった私ですが、今回は2度目なので、心の準備(?)も万端。見晴らしの良い3階席からオーケストラの面々をつぶさに観察できる余裕もあったし、楽しんで演奏に聴き入ることができました。


畳みかけるようで心がざわつくエグモントの序曲で始まって、続くピアノ協奏曲で、アリスがグリーンのドレスで登場しました。一楽章の序奏の間、彼女が気持ちよさそうにゆったりと体を揺らしていたのがとても印象的でした。



N響とASOのピアノ協奏曲はとても素晴らしくて、気高く洗練されたベートーヴェンの世界に浸ることができました。
今回のコンサートで、ベートーヴェンの魅力をまた再発見できました。子供のころからロマン・印象派ばかりに傾倒してきた私ですが、そもそもバロック~古典のよさに芯から気づくことができたのはアリス=紗良・オットのピアノがきっかけでした。
生の演奏を聴いて、その曲を好きになる。それは最高に贅沢な体験だと思います。


N響のほうのアンコールはシベリウスの「Andante Festivo」でした。これがとても優美で美しくて、ベートーヴェンと違ってなにか特別な愛情が込もっているように感じた演奏でした。

あとから調べると、今回の指揮のJohn Storgårdsはシベリウスと同じフィンランド出身の方でした。とても納得。


逃すはずだったアリス=紗良・オットの今のベートーヴェンが聴けたこと、とてもとても幸せに思います。







すこし残念だったのは、夏の暑さと前日までの仕事の疲れで体調が危なくなりかけていたので、翌日予定していた湖のほうまで足を延ばせずに、早めに帰ってきてしまったこと。


コンサートを聴けただけでもちろん十分だったけれど、やっぱり心残りなので、秋にもう一度小旅行にリトライしようと思っています。今度は体がもっと元気な時に、もっとゆったりな日程にしようと計画しています。
なぜか湖、大好きなのです。行けるといいな。



おまけ

ホテルに泊まった朝に飲んだ、福島の牛乳。
知らない土地へ行くと、その土地にしかないものが気になります。 栄養満点でおいしかった!


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