ピアノ協奏曲たち(あるいは2002年物のシャブリ)

2015/10/13 6:21



村上春樹の「もし僕らのことばがウィスキーであったなら」を読んだため、ブログの題名が村上春樹風になっています(ちなみに写真付きのとても面白いエッセイでした、シングルモルトの聖地アイラ島とアイルランドを巡る旅行記)


昨夜は秘蔵のワインを開けて、父が送ってくれた小澤征爾のバースデーコンサートの映像を観ました。この松本での演奏会は父も聴きに行ったものです。
アルゲリッチが登場したときに左手の人差し指に絆創膏を貼っていたので、演奏よりもそれが気になってしまいました。
ちなみに、先日ショパンコンクールの審査員席で裸足でくつろぐアルゲリッチの写真がTwitterで流れてきましたが、それも相まってアルゲリッチという神様のようなピアニストの人間っぽい姿になんだか昨夜は可笑しくなってしまいました。ワインのせい?


先日、8月に福島でも聴いたAlice Sara OttとN響のベートーヴェン ピアノ協奏曲第3番の札幌公演での模様が北海道限定のラジオで放送されることに嘆いていたら、SNSで知り合いになったクラシック愛好家の方が、幸運にもラジオの録音を送ってくださることになりました。


とてもとてもとても貴重なデータです。

ベートーヴェンのピアノ協奏曲の中では、いま一番好きな3番。
アリス=紗良・オットの演奏は音源で聴いても自由でかろやかで、小鳥や蝶のように捉われない快活なピアノでした。アリス=紗良・オットには本当に自由がよく似合います。

そんな風に感じたのは、自分にとっての第3番の名盤を探す中で、クラシック界の重鎮の厚みのある演奏ばかり聴いていたからでしょうか。


アシュケナージはカデンツァがまあまあ、ルービンシュタインの物はピアノは好きだけれどオケがあまり気に入らない、のっそりしていて、足を引っ張っている感じ。
ウェブ上で片っ端からあたっていった中では、バーンスタイン指揮ツィマーマンの演奏が好きです。内容に深みは感じられないけれど、屈託なく華美で、派手で、これでもかというくらい分かりやすく魅せてくれます。

第3番は、ほどよく疾走感があってクリアな演奏が好きなので、名盤探しの旅は続きます。


最近色々なピアノコンチェルトを聴いています。
グリーグやラヴェル。ピアノコンチェルトといえばラフマニノフ、チャイコフスキー、リストくらいしか聴き込まなかったので、幅が広がってうれしいです。


おまけ
最近のピアノのお気に入りグッズは、楽譜ファイルとページオープナー。
ピアノに関するものになると、なぜか黒のものを選びがちです。



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