アート鑑賞@東京
2015/05/05 7:49
連休は家でおとなしく過ごす予定だったのですが、フリーチケットを持っているから一緒に行かない?という友達の誘いに乗って、松濤まで行ってきました。
今日の電車のお供。
渋谷へは車でしか来たことがなかったので、駅に降りたら連休の人混みにびっくりしました。
でも空は晴れ晴れとしていて、歩いていて気持ちのいいお天気でした。
イタリアンルネサンス。
展示はルネサンス期の交易が盛んだったイタリアの歴史と、メディチ家と絵画の関わりを絡めていて、身命を賭して船旅や陸路で世界中へ交易に出かけた銀行家達の安全を祈った宗教画もあり、とても勉強になり面白かったです。
太陽が降り注ぐイタリアの画家たちの絵画らしく、油彩の色彩は全体的に色鮮やか。目に飛び込んでくるパキッとした歯切れのよい色が多くて、たくさんの聖母子像の絵の中に陽の光と暖かい匂いを感じました。
聖母子の絵もさまざまで、イエスに頬を寄せて身を案じるような表情のマリアや、赤い頬をして少女のようなマリアと天使たち、高貴さが溢れ畏怖の念を抱きそうなマリア、かと思えば東洋っぽい顔立ちの親しみやすいマリアとイエス、など‥ それぞれの画家が心に思い描くマリアやキリストが千姿万態で、それらを見比べるのは面白味がありました。
そして、1400~1500年代の交易に使われた世界地図には、極東にある日本は2つの島として(ちょっと投げやりな感じで)描かれていたり、華麗な装飾に彩られた絵画のような美しい歌曲集は、楽譜を読んでみるとグレゴリオ聖歌のような流麗なメロディだったりしました。
特に印象に残ったのは、フランチェスコ・ボッティチーニの「大天使ラファエルとトビアス」。ラファエロが中心に描かれてはいるけれど、魔除けの魚を持ち心配そうな心持ちでラファエロに手を引かれる、青ざめた(?)トビアスがとても美少年でした。今まで聖書の中のトビト記には着目したことがなかったので、今度じっくり読んでみたいと思いました。
美少年が2人。
そして鮮烈だったのが、ボッティチェリの単体のヴィーナスです。
黒の背景にヴィーナスの裸体がパッと浮き出ていて、「ヴィーナスの誕生」に見られる優美さが際立つヴィーナスにくらべて、こちらはしどけなさと気だるさを身にまとい、でもそこには嫌らしさの欠片もなく、そこが不思議で、とても見ごたえがありました。
そして、こちらのヴィーナスは髪型も可愛いのが特徴。両サイドが羊のようで、垂らした髪は人魚のように編まれています。そして特筆すべきは、裸体かと思っていた体にごく薄いレースを身にまとっていたこと!
そして、脚がものすごい美脚でした。秘部を隠す左腕は不自然に長いけれど、それよりもとにかく、脚が!(笑)脚が綺麗でした。
そして、脚がものすごい美脚でした。秘部を隠す左腕は不自然に長いけれど、それよりもとにかく、脚が!(笑)脚が綺麗でした。
私も友達も、休日だからと張り切って予定を詰めるのは不得意。
美術館1本に絞って、ゆっくりと時間をかけてルネサンス美術を堪能した後、お昼はドゥ・マゴへ。
美術館1本に絞って、ゆっくりと時間をかけてルネサンス美術を堪能した後、お昼はドゥ・マゴへ。