BABEL

2015/01/15 21:42



借りたい映画のリストを紙に書いていつも持っているのですが、映画はその時々の気分によって観たい作品がころころ変わるので、あまり役に立っていません。
今回はバベルと重力ピエロを借りてきました。




映画全体を取り巻くもどかしさ。
人間の人間たる裸の部分が露わになって、目を背けたいつらさです。


言葉が通じない、意思疎通ができない、自分のことが相手に伝わらないプリミティブなフラストレーション。
ストレスの強い映画で、観終わったらおでこに嫌な汗がにじんでいました。


登場人物たちの行動に理解できない所もあり、でも他人の全てに共感することなど出来やしないし、これこそがこの「バベル」と題された映画のテーマのひとつなのだと思いました。



重力ピエロも観ました。
でも、こちらは始まって3分くらいで展開が読めてしまい、その後すぐに真相も結末も分かってしまった。
そこで遅まきながら、話を観るのではなく人気の俳優さんを観る映画なんだと気づきました。
兄弟役の俳優さんよりも、父親を演じた小日向さんの演技が光っていました。深みがあり、好きです。
小日向さんは最近はドラマMOZUでよく観たし、ステキな金縛りも面白かった。

重力ピエロの1時間過ぎのBGMが、ガタカのテーマにとても似ていました。映画音楽は似通ったりするものなのかしら。それとも?


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