金曜日の夜
2015/01/16 19:10丁寧に譜読みをして、次は読書。
ソイラテのふわふわの泡、凍えそうな街、カフェの赤い灯。
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瀬戸内寂聴著「おとなの教養 古典の女たち」を読み終わりました。
特に蜻蛉日記の作者 道綱の母に関する章と、源氏物語の登場人物への鋭い洞察が胸に残りました。六条御息所は矜持が高く知性と品格に溢れ、かつ自分の暴走する情愛に焼かれ狂う女性という印象があったけれど、瀬戸内寂聴さんの見解を読むともっとずっと奥行きのある複雑な人物像が浮かんできました。
今は乙一さんの「失はれた物語」を読んでいます。表題作を読んだ時、江戸川乱歩の「芋虫」を思い出しました。
本の世界にゆったりと浸かる夜です。